2024/11/02 19:10
ジオラマ制作を始める際、どのように構想を練り上げれば良いか悩むこともあるでしょう。本記事では、風景を切り取ってジオラマにするための構想の方法と、生成AIを活用した効率的なアイデアの具体化について紹介します。
1. インスピレーションの得方:景色を観察し、メモを活用する
ジオラマの構想は、実際の風景や映像から得ることができます。例えば、出張中や旅行中に窓から見える景色をぼんやり眺めて、「この風景を再現したい」と感じたら、その場でメモを取ると良いでしょう。さらに、Google Mapのストリートビューでその場所を確認することで、後からディテールを再現する際に役立ちます。また、YouTubeには新幹線の車窓風景などの動画も多くアップされているため、これを参考にしても良いでしょう。
この時のコツとして意識したいのは「境界」をよく見ることだと思います。建物そのものは意外とイメージ通りだったり、既製品をそのまま使えたりするのですが、その境目をリアルに仕上げることが、作品全体をリアルにする1つのポイントではないかな、と思っています。例えば、神社を作りたい場合、神社そのものよりも、線路際にある神社を観察して、「線路と神社の境界線はどうなっている?」と観察するとよりリアルなジオラマが作れると思います。
2. 生成AIを活用して構想を視覚化する
AI技術が進化する中、ジオラマ制作においても構想段階での活用が広がっています。特に、AIを使えばジオラマのシーンを視覚的に具体化できるため、以下のようなメリットがあります。
イメージの具体化:AIにテーマやモチーフを指定すると、ジオラマの全体像や細部が視覚的に具体化されます。これにより、レイアウトや構造のアイデアを得ることができます。
テーマごとのバリエーション生成:生成AIを活用することで、同じテーマでも異なる季節や配置のバリエーションを作り、最もバランスの良いレイアウトを選ぶことが可能です。動物や建物の配置を変えたりすることで、比較しながら最適なデザインを選定できます。
主役からディテールを考える:AIに「●●を中心にした〇〇cm四方のジオラマ」という指示を出すと、配置するべきオブジェクトやそのバランスについてのアイデアが得られます。これにより、ジオラマ全体のバランスやサイズ感を調整し、理想の作品に近づけることができます。
3. 生成AIの活用で構想から制作への移行がスムーズに
AIによるイメージ生成は、ジオラマ構想において視覚化からデザイン調整まで幅広くサポートしてくれます。たとえば、Midjourneyを使えば一度に複数のイメージが生成できるため、異なるパターンを比較しながらインスピレーションを膨らませることが可能です。また、CADを使わずに3Dオブジェクトを生成できるAIの登場で、ジオラマに合った小物や人形を効率的に用意することも現実味を帯びてきました。
4. 書籍「ジオラマ制作の世界を広げる」について
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